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月給45万円の求人と、10年働ける職場 ―― 求人票の給与を「軌道」で読む方法

求人サイトを眺めていると、福祉の仕事でも月給40万円を超える求人が目に入ります。一方で月給25万円前後の求人もある。この差は何なのか。「高いほうがいいに決まってる」で選ぶ前に、5分だけ経営者の話を聞いてください。どの会社の求人にも通用する「給与の分解の仕方」を先に置いていきます。

高い月給は、何かの「前払い」です

月給の高い求人は、だいたい次のどれかのプレミアム(上乗せ)を月給に織り込んでいます。身体負荷プレミアム(重度対応・身体介助の多さ。腰と膝で稼ぐ構造)、時間負荷プレミアム(夜勤の多さ、オンコール、緊急対応)、欠員プレミアム(人が定着しない職場が、常時採用のために積んでいる上乗せ)。

誤解しないでほしいのですが、これは正当な対価です。重い仕事に高い賃金がつくのは健全です。問題はひとつだけ ―― その負荷を、あなたの体は何年払い続けられますか? ということです。

心当たりはないでしょうか。重度対応の現場で心も体も削れてきた/腰かひざに「壊れる前の音」がしている/マネジメントが実質不在で現場の頑張りだけで回っている/給与は悪くないのにルールや手順が何もなく毎日が場当たり/半年もたずに同僚が辞めていき、そのたびに負荷が増える。これらは全部、高い月給の「原価」の内訳です。

給与は「点」ではなく「軌道」で比べる

今月の月給(点)ではなく、3年間の総収入 × 3年後も働ける体 × 3年後の職責(履歴書に書けるもの)で比べてください。

月給45万円でも、2年で体を壊して離脱すれば軌道はそこで折れます。月給28万円スタートでも、昇格の導線が実在して3年後に責任者として38万円になっているなら、軌道は上を向き続けます。そして40代・50代のあなたの市場価値を作るのは、月給の記録ではなく職責の記録です。

「昇給の導線が実在するか」を面接で確かめる3つの質問

1. この職種の上のポジションは、今後2〜3年でいくつ生まれる計画ですか(拡大計画がなければポストは空きません)。

2. 直近でスタッフから責任者に上がった人はいますか。何年かかりましたか。

3. 評価は何を基準に、いつ行われますか(90日・半年・1年の基準が言えない会社に導線はありません)。

即答できない会社の「キャリアアップ可能」は、飾りです。

ここからは自社の話です

私たちのグループホームの支援は、身体介助が原則限定的です。中心は服薬や金銭の管理、生活の相談、記録 ―― 体より頭と心を使う仕事です。給与のスタートは市場の中位です。高くはありません。

そのかわり、上の3つの質問には即答できます。2026〜2028年でグループホームの増床、浜松の新拠点、訪問看護の3エリア展開、就労支援事業の立ち上げまでの計画があり、責任者のポストはこれから連続して生まれます。面接では、その計画表と給与テーブル(G2〜G7の全レンジと昇格基準)をそのままお見せします。

体を使い切る働き方から、頭と心を使う働き方へ。興味があれば、応募でなく「見学」や「相談」からで構いません。

最後に

同じ静岡・神奈川の福祉業界の経営者として、この状況で悩む方の相談を受け付けています。求人を売り込む場ではありません。話を聞いた結果「今の職場に残って様子を見るべき」とお伝えすることもあります。

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